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原著論文
RJ-02004: Vol.2 No.1 pp.29-34
看護学生と看護師が受ける放射線防護服のイメージ
弘前大学大学院保健学研究科
キーワード:防護服、イメージ、多面的感情状態
放射線防護服のイメージについて明らかにするために、看護学生106名、看護師59名を対象とし、無記名式質問紙を用いて調査を行った。防護服から受けるイメージの測定には防護服、ゴーグル、マスク等を着用した検査者の写真を提示し、服装によって生起する多面的感情状態を測定した。比較対象として一般的な医療者の服装を提示した。通常の医療服に対して学生は肯定的感情の「快活と爽快」「充実」が看護師より有意に高得点であったが、その他の項目では2群間に有意差はなかった。防護服に対するイメージの「抑鬱と動揺」以外は学生と看護師間に有意差はなく、通常の医療服に比べ、肯定的感情状態は有意に低く、否定的感情状態が有意に高値で、特に「圧迫と緊張」が最も高値であった。放射線防護服から受けるイメージは一般的な医療者の服装に比べ否定的感情状態が高いことから、被検査者に圧迫や緊張感を与えない防護服の改良が必要である。