オンラインジャーナル
- Vol.12 No.1
(2024) - Vol.11 No.2
(2023) - Vol.11 No.1
(2023) - Vol.10 No.2
(2022) - Vol.10 No.1
(2022) - Vol.9 No.2
(2021) - Vol.9 No.1
(2021) - Vol.8 No.2
(2020) - Vol.8 No.1
(2020) - Vol.7 No.1
(2019) - Vol.6 No.1
(2018) - Vol.5 No.1
(2017) - Vol.4 No.1
(2016) - Vol.3 No.1
(2015) - Vol.2 No.1
(2014) - Vol.1 No.1
(2013)
Vol.3 No.1
原著論文
RJ-03011: Vol.3 No.1 pp.10-19
福島第一原子力発電所事故後の看護職の放射線業務に関する現状と管理者の求める人材像
弘前大学大学院保健学研究科
キーワード:放射線看護、看護教育、専門看護師
本研究では、看護職の福島第一原子力発電所事故後の放射線業務に関する現状と管理者の求める放射線看護領域の人材像について明らかにすることを目的とする。対象は病床数が300床以上の全国430医療機関に所属する看護管理者430名および看護職2,628名である。実施期間は、平成24年2~3月で、看護管理者、看護職それぞれに放射線教育の実施状況、放射線業務への不安などを尋ねた。看護管理者の結果では、看護職に対して放射線に関する専門性の卓越を望む管理者は9割以上を占めたが、放射線に関して経年別研修のプログラムに含めていたのは19施設であった。看護職の結果では、知識の情報源は医師、診療放射線技師が6割で、放射線業務経験がない者はテレビ・ラジオなどから情報を得ていることがわかった。放射線業務は、X線検査への送迎や撮影室への入室は8割が経験していた。管理者は現場に放射線関連のスキルアップを求めているが研修実施率は低く、施設外での教育への期待が大きかった。以上から放射線看護に関わる教育体制の検討が早急に必要と言える。