オンラインジャーナル
- Vol.12 No.1
(2024) - Vol.11 No.2
(2023) - Vol.11 No.1
(2023) - Vol.10 No.2
(2022) - Vol.10 No.1
(2022) - Vol.9 No.2
(2021) - Vol.9 No.1
(2021) - Vol.8 No.2
(2020) - Vol.8 No.1
(2020) - Vol.7 No.1
(2019) - Vol.6 No.1
(2018) - Vol.5 No.1
(2017) - Vol.4 No.1
(2016) - Vol.3 No.1
(2015) - Vol.2 No.1
(2014) - Vol.1 No.1
(2013)
Vol.3 No.1
短報
RJ-03002: Vol.3 No.1 pp.36-41
緊急被ばく医療実習における看護師チェックリストの有効性の検討
1 福島県立医科大学災害医療総合学習センター
2 長崎大学原爆後障害医療研究所国際保健医療福祉学研究分野
3 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健学専攻
4 市立八幡浜総合病院看護部
5 石巻赤十字病院医療社会事業部
6 石巻赤十字病院看護部
7 原子力安全研究協会放射線災害医療研究所
2 長崎大学原爆後障害医療研究所国際保健医療福祉学研究分野
3 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健学専攻
4 市立八幡浜総合病院看護部
5 石巻赤十字病院医療社会事業部
6 石巻赤十字病院看護部
7 原子力安全研究協会放射線災害医療研究所
キーワード:緊急被ばく医療、チェックリスト、看護教育
東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所事故により甚大な被害がもたらされた。原子力災害の際、対応者としての重要な役割を担っている。今回、原子力災害に対応できる人材育成のための研修において、チェックリストを用いた受講生の評価を行った。チェックリストには緊急被ばく医療における看護師の役割や実施する処置についてのチェック項目があり、講師である看護師が実習指導や実習の振り返りの際に使用した。実習状況をみると、助言を受けることで最終的に実施できた割合が80%以上の項目は多くみられた、しかし、助言なしで実施できた割合は、一部の項目を除き多くの項目で実施率が50%を下回っていた。また、実習の振り返りの際も、チェックリストを用いた客観的な評価により、講師の指導の根拠にもつながった。チェックリストの利用は、実習状況の評価や実施率の上昇につながり、また教育評価にもつながる有効なツールであることが示された。今後は、チェックリストの改定や拡充を促進する一方で、被ばく医療に対応できる看護師の育成を念頭に置いた放射線看護教育のシステムの構築が重要である。