オンラインジャーナル

Vol.3 No.1

短報

RJ-03010: Vol.3 No.1 pp.65-71
核医学検査における看護師の静脈注射実践の現状と課題――PET検査、RI検査に関連した文献の静脈注射の実施基準ごとの検討――
堀裕子1・松本 衣未1・松成 裕子2
1 鹿児島大学大学院保健学研究科
2 鹿児島大学医学部保健学科
キーワード:静脈注射、放射性医薬品、放射線看護
本研究の目的は、日本のPET検査、RI検査時の看護師の放射性医薬品の静脈注射に関連した文献検討を行うことで、その現状と課題を明らかにすることである。キーワードを用い、医中誌、最新看護検索によって、収集した12件の文献について内容を分析し、小項目に分類した。また、日本看護協会が示した「静脈注射の実施基準」を大項目として捉え、小項目を分類した。結果、《安全に実施するための手順》の項目が多くを占めていた。現状としては、被ばく防護対策は工夫され効果を上げているが、看護師教育・訓練内容や患者不安への説明、医師との関係が明らかでない等の問題が判明した。よって、看護師の役割拡大が進むなか、施設ごとではなく、静脈注射の実施基準を全て満たした、放射性医薬品静脈注射に関する一元化した教育プログラム作りが課題であることがわかった。
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