オンラインジャーナル
- Vol.12 No.1
(2024) - Vol.11 No.2
(2023) - Vol.11 No.1
(2023) - Vol.10 No.2
(2022) - Vol.10 No.1
(2022) - Vol.9 No.2
(2021) - Vol.9 No.1
(2021) - Vol.8 No.2
(2020) - Vol.8 No.1
(2020) - Vol.7 No.1
(2019) - Vol.6 No.1
(2018) - Vol.5 No.1
(2017) - Vol.4 No.1
(2016) - Vol.3 No.1
(2015) - Vol.2 No.1
(2014) - Vol.1 No.1
(2013)
Vol.8 No.1
原著論文
Vol.8 No.1 pp.3-10
プロジェクションマッピングを利用した看護職者への放射線防護教育
1 椙山女学園大学(現所属:中部大学 生命健康科学部保健看護学科)
2 藤田医科大学
2 藤田医科大学
キーワード:看護職者、放射線防護教育、プロジェクションマッピング
看護職者への新たな放射線防護の学習方法を考案し、教育効果への示唆を得ることを目的とした。4人床を再現して構築した模擬病室で、人体等価ファントムに対する移動型X線撮影装置を用いた胸部ならびに腹部のX線撮影を行った。この時の散乱放射線量を計測し、計測結果からカラーグラデーションによる散乱放射線分布図を作成した。これを元に、プロジェクションマッピング技術を用いた散乱放射線の可視化を試み、看護学生を対象とした体験型学習を含む研修会の教育効果を検証した。nanoDot線量計を用いた散乱放射線量の測定結果は、散乱放射線分布図の作成に利用でき、プロジェクションマッピングによる体験型教育教材の開発に応用できた。この教材を用いた研修会を受講した看護学生は、放射線や放射線防護に関する知識の習得だけでなく、被ばくを避けるために適切な距離を保ちながら患者に不要な心配を与えない距離で退避することができるようになった。さらに、放射線の学習への意欲が高まり、学習への動機づけの効果も期待できた。