オンラインジャーナル

Vol.12 No.1

レター

Vol.12 No.1 pp.13-17
ICRP国際シンポジウム"ICRP2023"に参加して
小西 恵美子1・加藤 知子2・生田 優子3・吉田 浩二4・堀田 昇吾5・草間 朋子5
1 鹿児島大学
2 東邦大学
3 日本原子力研究開発機構
4 長崎大学
5 東京医療保健大学
キーワード: ICRP2023、放射線看護
2023年11月7~9日、"ICRP2023"が東京で開催され、59カ国から708人が参加し、次の主勧告(2030年予定)に向けての活発な議論が行われた。日本放射線看護学会からは、4つのテーマ①看護職の放射線業務従事者の区分と放射線防護のあり方、② NuHAT(Nuclear Disaster Health Assistance Team)、③看護教育における放射線看護のあり方、および④日本の放射線防護関係法令における女性の放射線業務従事者の線量限度の設定について、ポスター発表を行った。放射線防護の体系を構築する際に、科学的エビデンス以外のさまざまなsocial valuesに配慮していくために、福島事故を含めた経験、ステークホルダーとのコミュニケーションのあり方が議論の中心になったシンポジウムであり、放射線防護において放射線看護学会、看護職が積極的に関与していくことの必要性が示唆された。
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